お昼にTVをつけたところ、終活について放送をしていて、偶然見ることが出来ました。フジテレビの『バイキング』という情報番組です。ご覧になっていない方のために内容をご紹介してみます。

 

まずは今年の大河ドラマにも出演中、直虎の母親役の財前直見さん。心理学や終活・シニア関係の資格を、4か月で6つも取得されたそうで、頭が下がりますね。資格を取ることによって、自分を見つめ直すきっかけになったそうです。短いインタビューでしたが、各登録のIDやパスワードを知らなかったら、残された家族は絶対に困ることになる、とデジタル終活について呼びかけていました。女優さんの発信力は、大きいと思います。

 

女優の小山明子さんは、葬儀について決めているそうで、たくさんの人を呼んで花を飾り、賑やかな葬儀にして欲しいとのこと。上品で綺麗な女優さんですが、ご家族の介護という裏方の役割も懸命に果たされ、ご苦労も多かったのではないかと思います。お見送りの時は、お似合いの華々しいステージを希望されて、既に遺影も準備されているそうです。きっと素敵なお写真なのでしょうね。

 

私が一番驚いたのが、司会の、みのもんたさん。ご自分の葬儀の司会進行を、何とご自身のナレーションで行いたいのだそうです! 事前に録音をしておくわけですね。ということは、具体的に企画を決めないと行えませんし、益々頭が働いて、ずっとお元気に過ごせる気がします。よく終活でいきいきしてくるというのは、取り組みたい目標を持てるからだと思うのです。驚きましたが、素敵なことだと思いましたし、とても「らしい」ですね。

 

昨年の終活フェアにて、生でお話を聞くことの出来たデビ夫人。今回もペット(17匹のワンちゃん)と一緒に入れるお墓が紹介されていました。希望のデザインをされたそうです。どこの墓地でもペット可とは限りませんし、また同じ墓地でも、人とペットと分けず、「一緒に入る」となると、もっと限られていると思いますので、これは「事前に動いて探した」ことで、実現出来たのではないでしょうか。娘さんは海外在住ですので、こうした手間暇のかかることを言い残されても、実行は難しいかもしれません。

 

また最近関心を持つ人も多い散骨ですが、これを行った有名人としては、石原裕次郎さんや、立川談志さんが海洋散骨されたそうです。

以上が番組の取材で報告され、以下はこの日の出演者のお話。

 

中尾彬さんご夫妻は、ご夫婦で終活に取り組まれ、千葉・沖縄のアトリエを処分し、写真を1万枚焼却処分されたとのこと。

 

RIKACOさんは、母親を突然亡くされた経験から、何がどこにあるかを、息子さんたちに伝えるようになったそうです。家の中の物の在り処も、一番知っている人がいなくなると、すぐに困るものですよね。ちょっとした不在時にも役に立ちますし、意識すればすぐに出来ることです。また、母親ご自身がお墓を用意してあったそうですが、それだけでも助かったそうです。

 

薬丸裕英さんは、子沢山で有名ですが、そのお子さん達も成長し、ご夫婦で物を減らすことに取り組まれているとのこと。50歳になった時に、人生折り返したという気持ちになり、要らない物、使っていない物は、必要な人に差し上げたりして、どんどん減らすようにしているそうです。そして、亡くなった後に家族に疑念を抱かせたくないため、撮影現場以外では、絶対に2ショット写真は撮らないようにしているそうです。きっと、どういう関係だったのだろう・・と家族を悩ませないための、思いやりからですね。終活が必ずしも最後のことではなく今のこと、という事の良い例だと思いました。ただし、こうした発想は、イメージを大切にする有名人だから気づけたことでしょうね。勉強になりました。

 

まだまだいいお話があったと思いますが、私が覚えることの出来たのは、この辺が精一杯です。

 

こうした特集を組むと、芸能人の方々もテンション高くはしゃぐバラエティーとは、また違う面を見せてくれます。芸能人と言えども、寿命があるのは同じ。家族の一員として、残る家族に迷惑をかけたくないという気持ちも、同じなのです。

 

※財前直見さんが取得されたのは、終活ライフケアプランナー・シニアピアカウンセラー等、通信教育で取得できる資格です。