一般の人が気軽に参加できる終活イベント、「終活ファミリーフェスタ」が3月3日、大田区産業プラザPioにて開催されました。
雨にもかかわらず、今回も多くの参加者が集まっていました。
出展すべてを回りきれなかったのですが、立ち寄ったところをご紹介してみます。
まずは生前整理と遺品整理。
身体を壊すくらい遺品整理が大変でしたら、プロの業者さんに相談してみましょう。こうした地道な作業に耐えられるのは、せいぜい現在の5~60代までではないかとにらんでいます。その60代が将来亡くなったとき、現在の30代の世代が何歳になっていても「こんなのムリ!」と耐えきれないのではと想像しています。これからの時代は、「整理をされる側」がその費用を事前に準備しておくこと。仮に業者に入って貰ったとしても、丸々家1軒の片づけは、かなりの負担になると思います。
写真の整理は一番難しいと言われます。写真の整理に特化しての出展もありました。
古い写真をコンパクトにデジタル化して収めるサービスです。
データ化した後、写真やアルバムの処分を希望する場合、お焚き上げをして供養して下さるそうです。
そしてこんな形で生前の元気な姿を残すこともできます。
一度はスタジオに行って、ぐるりとカメラが並ぶ中で写真を撮らないといけないそうですが、フィギュアの作成です。
もちろんペットも。
故人やペットを偲ぶのに、こういう形もいいと思います。
これもすべて元気なうちに、ですね。
次に利便性の高いエンディングノートのご紹介です。
バインダー式なので、記述内容の変更が簡単にできるようになりました。
変更したい部分だけを直せることで、よりノートに取り組みやすくなるのではないでしょうか。
おくりびとによる納棺の儀の実演も行われました。
家族でも見たくない身体を見せることなく、最後の式服に着替えを行う動きは素晴らしいものでした。
マッサージチェアがたくさん並んでいるところは撮り忘れましたが、ゴルフや書道など、リフレッシュできるコーナーもありました。
ちなみに書道の写真は主催者の武藤頼胡氏です。偶然居合わせました。
そして無料セミナーイベントもいくつか開催されました。その中で一番大きな催しだったのは、「いのち」をテーマにしたパネルデスカッションです。
戦場カメラマンの渡部陽一氏、国境なき医師団日本理事の黒崎伸子氏をお迎えして、戦場地帯で「いのち」と向き合って生きる人々の貴重な話を聞くことができました。撮影は禁止なので、終了後の席の写真になりましたが、このセミナーは満席でした。
そして印象に残ったのは、テロは決して人ごとではなく、日本でもいつ起こってもおかしくないという渡辺氏からの警鐘でした。イスラム国の過激な思想は世界中に拡散し、その地域で生まれ育った人たちが何かの機会にその思想に触れ、自国民によって実際にアジアでもテロが起こしているとのことです。外部からの過激な人たちの侵入をとめても、思想は広がり、日本の中でテロリストに育ってしまう日が来るかもしれないとのこと。
渡部陽一氏の写真展も設けられていました。
そしてこれは私事ですが、イベント内で初めて終活カウンセラーの集いも開催され、「第1回終活カウンセラー全員集合!」に参加をしてきました。全国から終活カウンセラーが集まってきていました。
新しい出会いもありましたし、懐かしい顔との再会を喜んだり、終活カウンセラーとして情報交換をすることができました。
終活の世界は、どんどん新しいサービスが生まれています。そんな「へぇ!こんなのがあるの!?」という情報に楽しく触れながら、自分の事に活かしていただけたらと思います。
入場無料で予約も不要です。誰もが気軽に立ち寄れるイベントですので、またの開催の折には、お近くの方は出向いてみてはいかがでしょうか。